中国最大手オンライン旅行会社の越境EC物流〜中国EC物流最前線〜

-越境物流-

2022.08.30

中国最大手オンライン旅行会社の越境EC物流〜中国EC物流最前線〜

以前に当レポートにて、「コロナ終息後のスタートダッシュ中国インバウンドビジネス〜CTRIP編〜」と題して、中国旅行市場最大手のオンライン旅行サイト「Ctrip(携程)」とインバウンドビジネスでの活用法を紹介させていただきました。
今回は「Ctrip(携程)」の続編レポートとして、同社の物流のしくみを解説させていただきます。

以前のレポートで詳しく紹介しておりますが、Ctripはオンラインで航空券や新幹線のチケットを購入したり、ホテルの予約やパック旅行を購入したりするサイトとしてすでに中国で社会インフラになっているプラットフォームです。中国国内でのアクティブユーザーは3億人を超え、これは他のECのプラットフォームに匹敵する規模感となっています。

コロナ禍で旅行が大幅に制限されたため、Ctripは2020年に旅行に行けなくても日本の特産物、製品が購入できる「日本好物」という販売ページを同サイト上にオープンさせました。

ここからはCtripを越境ECで活用する際の同社の物流のしくみについてお話させていただきます。
同社が提供する物流のしくみは、大きく2つの方式があります。

1つ目は「保税区モデル」です。保税区というのは、海外から発送され関税がかかる前の状態で、手続き上は通関前の商品を一時的に保管する区域のことです。Ctripサイトで注文を受けた場合は、保税区内にある商品を梱包し、通関を通って注文者の元へ配送されます。まだ売れる確証があるかどうかわからない商品を、事前に中国の保税倉庫に入れなければなりませんので、在庫リスクが高まるデメリットがあります。

このしくみを利用するケースとしては、越境ECの販売商品が中国ですでに認知度があり、リピート売上も安定している場合に大きなメリットがでます。日本直送より安い物流コストで商品を中国の消費者に供給すること、納品リードタイムを縮めることができるのが大きな利点といえます。

2つ目は日本直送モデルです。直送モデルが保税区モデルと大きく異なるのは、日本に在庫を置きながら越境ECの物流が成立することです。Ctripでは直送モデルの中でも、BCモード方式を活用しています。事前に電子通関で販売商品の資料を提出し、登録する形式を用いて、越境配送を行います。予め商品情報、支払い情報、購入者情報(中国では三単合一という)を提出し中国税関の情報システムがこれらを確認・運用するという仕組みです。BCモード方式を利用すれば、発送伝票の発行や通関がスムーズで、身分証の提示もプラットフォームに登録の個人情報がありますので、注文時にわざわざ身分証の写真を撮って掲載する必要がなく、ユーザービリティが非常に高い物流方式といわれています。さらにBCモード方式の税率は、行郵通関の税率に比べると一般的な商材であれば半分以下の水準になりますので、最終売価をより安く設定することができ、販売量を拡大できる利点があります。

他のプラットフォームと比較してCtripを活用した越境ECは、直送モデルによる物流を選択できることが利点となります。保税倉庫での在庫リスクを避けて日本に在庫しながらも、ユーザービリティとコストパフォーマンスに優れているからです。他のプラットフォームでは、保税区物流が大原則だったり、大手プラットフォーム以外ではBCモード物流が適応できなかったりと、越境ECの初期段階では不便な件も多くあるのに対し、Ctripは物流面では理想的なプラットフォームの一つであるといえます。

まとめ

今回のレポートは、中国が生み出した世界トップレベルのオンライン旅行型プラットフォームであるCtripの物流面の強みを解説しました。中国から日本に旅行に来られるユーザーはCtripを活用する可能性が高く、またCtrip上で日本の様々な情報を収集されています。また、同社はインバウンド・イベントと連動して越境ECのしくみも提供しますので、インバウンドで中国人ユーザーに支持される商品については、重要なプラットフォームとなります。

昨今、中国向けに越境販売・EC事業を展開する日本企業が増えていますが、出品するECプラットフォーム選びが非常に重要であることは言うまでもありません。コロナ禍で越境ECに参画を検討された会社の一定数が、インバウンド販売の落ち込みを越境ECでカバーしたいというニーズをお持ちです。日本ではコロナ禍の収束はみえませんが、世界的にはインバウンド需要が再加熱の傾向に向かっています。訪日観光客が戻ることを想定し、インバウンド施策と越境ECを組み合わせたビジネスモデルを構築する。そのためのプラットフォームとしてCtripは最適であると言えます。

ダイレクトチャイナでは、Ctripのビジネスモデルへの参画支援などを含め、お客さまに適した越境プラットフォームとのマッチングを行っております。お気軽に当サイトのお問合せフォームからご連絡ください。今後もダイレクチャイナでは、中国越境物流の事情や、中国越境EC市場の動向を常に研究し、レポートを配信し続けてまいります。現在の配送形態を見直したいお客様、これから越境ECを立ち上げ最適な物流形態を構築したいお客様、越境ECに関する最新時流を把握したいお客様のお役に立てるように努力を続けて参ります。

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