中国宅配物流企業最古「中国郵政速逓物流(EMS)」〜中国EC物流最前線〜

-越境物流-

2022.02.22

2022年1月21日、中国国家郵便局が2022年第一回プレスブリーフィングで、2021年度中国宅配業顧客満足度ランキングを発表しました。公開データによりますと、中国郵政速逓物流(EMS:正式には、Express Mail Service)が2021年度中国宅配業顧客満足度ランキングで、S.F.エクスプレス(順豊速運)と、JD ロジスティック(京東物流)に次ぎ、第3位となっております。

今回のレポートでは、中国で最初に宅配物流サービスを提供した会社である中国郵政速逓物流(通称:EMS)を紹介させていただきます。

1.中国郵政速逓物流(EMS)中国郵政集団(China Post)について

中国郵政速逓物流(EMS)は、中国郵政集団(China Post:正式には、「China Post Group Corporation」)の速達郵便サービスを担う子会社です。中国郵政集団(China Post)は、2005年に国家郵政局の事業運営の機能(日本でいう日本郵便の機能)を担うことで、大規模な国営企業として発展しました。2019年、「中国郵政集団公司」から「中国郵政集団有限公司」へ社名を変更しました。そして、2020年、中国郵政集団(China Post)は日本郵便に次ぐ、世界郵便企業ランキング第2位に選ばれました。さらに、2021年、フォーチュン・グローバル500の第74位にランクインしています。

中国郵政速逓物流(EMS)は中国郵政集団の資源を整理・統合し、お客様に多くの付加価値サービスを提供しています。近年、越境EC 市場の急拡大に伴い、中国郵政速逓物流(EMS)は特に越境ECの取扱物量拡大を狙い、越境宅配便物流業務の成長に貢献しています。現在、中国郵政速逓物流(EMS)のサービスの提供領域は、中国全域だけではなく、200以上の国と地域が対象となります。

.中国郵政速逓物流(EMS)からみた中国越境EC市場

中国国家郵政局の統計データによれば、中国の越境EC市場規模は直近成長率が176%、5年間成長率が418.6%となっており、その成長に伴って越境ECのサービス能力も徐々に強化されております。その中でも最大の市場シェアを誇っているのが、中国郵政速逓物流(EMS)です。

中国郵政速逓物流(EMS)は中国の越境EC業界で便利で迅速な郵便通関チャンネル、国際小包、国際EMSなど、多種多様な製品を展開しております。利用ユーザーの様々なニーズ合わせて、納期、サービス、コストを選べるようにサービスメニューを展開されています。

①国際小包(International parcel):中国郵政集団が提供する配送サービスです。2000g以下の物品限定、サービス範囲は200以上の国と地域をカバーします。

②国際EMS(International EMS):中国郵政速逓物流が提供する配送サービスです。軽量物品向けでは、アメリカ、オーストラリア、イギリス、カナダ、フランスおよびロシアをカバーするe-Packetなどがあります。高価格物品向けでは、日本、韓国、シンガポール、中国、香港、中国、台湾、イギリス、フランス、カナダ、オーストラリア、スペイン、オランダ、ロシア、ブラジル、ウクライナ、ベラルーシをカバーするe-EMSなどがあります。

③中郵海外倉(China Postal Warehousing Service)は、中国郵政が開設した海外総合倉庫保管・配送サービスです。国内貨物の集荷、国際輸送、通関・倉庫・配送サービスを集約し、安全で安定した効率的な海外倉庫流通サービスを提供しています。現在、アメリカ、オーストラリア、イギリス、フランス、イタリアなどで倉庫を開設しており、今後は日本、ブラジルなどの海外倉庫も順次開設を予定しています。

④中郵海外購(China Postal Overseas Shopping Service)は、越境ECの荷物転送、入国申告と配達を組み合わせた総合物流サービスです。現時点は、日本、アメリカ、ドイツからの郵政直営サービスとして展開されています。

まとめ

国有企業である中国郵政集団がサービスを強化させていることからも、中国政府が越境EC市場拡大を目指していることは明確と思われます。越境ECの参加プレイヤーが各国で増えれば、顧客獲得を目的とした差別化競争が加速し、サービスレベルが向上していくでしょう。

しかし、日本の越境EC事業者にとって、中国郵政速逓物流(EMS)が最適な選択肢であるかどうかは慎重に検討すべきです。具体的には関税を購入者負担で後払いするシステムが、越境ECのサービス面で大きな問題として顕在化しています。関税が100%徴収されないことで、価格を低く抑えることはできますが、カスタマーサービスの観点では問題がある物流サービスだと言えます。

ダイレクチャイナトレポートでは、中国越境物流の事情や、中国越境EC市場の動向を常に研究しております。お客様の目指す越境ECビジネスの構築にむけて、マーケティングとロジスティクスの両面から支援しています。特に日本から中国への物流の選択肢は様々な形態があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。現在の配送形態を見直したいお客様、これから越境ECを立ち上げるので最適な物流形態を模索したいお客様、越境ECに関する情報をとにかく仕入れたいお客様はご遠慮なくお問合せください。

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