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今回は中国の物流の最新情報をお届けします。
「商貿物流」とは中国で使われている表現です。産業物流で卸売業、小売業、農業、その他サービス業、および国際貿易に関連する物流サービス活動を指します。輸出入を含む物量全般くらいの意味でとらえると大きく間違いはないかとおもいます。2022年中国全国売上高総額が347.6兆元を到達し、前年比から3.4%増加しました。中国全体の貿易物流総額は20兆元で、0.2%の微増となりました。日本では、中国経済は停滞していると報道されることもありますが、このデータからは売上も物流量も中国全体では伸びており、内需は決してブレーキがかかっていないことが読み取れます。中国は2022年まで「ゼロコロナ政策」で厳しい隔離措置を取っていたため、経済成長の停滞を国民がまだ感じているため、小売や消費財の購買力が踊り場を迎えていますが、「貿易物流」の伸びを見ると、特に産業財の分野では強い内需は未だに健在です。
次に、国内物流におけるインフラ整備の実態を紹介します。物流インフラ建設においても投資が続いています。2022年に1,080万トンの農産物を保管する冷蔵・冷凍倉庫が1500ケ所も県レベル(中国では県は市の下の行政単位となります)で設置されました。また、7,600ケ所の宅配・郵便物処理施設が郷・鎮レベル(日本でいう町村レベルのイメージです)で建設・設置され、全国95%の村まで宅配便を届けることが可能になりました。都市部の物流インフラはすでに完成していますので、農村部の大半にEC物流が行き届く結果となりました。このように農村部への商流・物流はインフラが整えることによりEC市場の成長も農村エリアで拡大が期待されます。
その他、最新の中国の物流に関する時流を整理すると・・・
・小売業物流の時流
O2Oビジネスを実現させる、ニューリテールのインフラが普及し、 買い物の仕方から従来の実態店からデジタル分野にシフトしています。店舗にいながらオンラインで注文ができ、自宅まで配送可能な倉庫型店舗が新しいショッピング体験を消費者に提供しユーザーの支持を得ています。これにより、EC物流インフラがリアル店舗のビジネスにとっても非常に重要になってきました。
・国際物流業の時流
中国-ヨーロッパ間定期貨物列車の運行本数と輸送効率倍増し、航空物流は需要が着実に戻り、輸送コストは通常値へ回復しました。 越境ECの急速な発展に伴い中国EC・物流企業は越境EC用の集約物流施設を海外に設置するようになりました。
・コールドチェーン物流の時流
2022年コールドチェーン物流市場規模は前年比7.2%増で4,916億元まで達しました。 シェア型冷凍倉庫と冷蔵トラックの総容量と保有率が大幅に増加しています。コールド物流の伸びは物流全体の伸びが昨年対比で0.2%であることを比べると、これからもインフラ拡大が期待される物流サービスといえます。
・新物流サービスの時流
今後商流と物流分野においてデジタル化はさらに加速し、「ライブコマース+スピード配送」、「ニューリテール+即時配達」、「ホールセールクラブ+配送」などの新しい物流ビジネスモデルが成長し市場規模拡大していくでしょう。 商流と物流は密接な関係にありますので、物流をマーケティングの武器にしてくる会社が増えてくると予測できます。
ダイレクトチャイナでは、中国の物流の最新情報と時流をお伝えしています。
すでに中国に越境ECや一般貿易でビジネスをスタートされている企業様むけに、日中物流合理化にむけた相談を受け付けております。当サイトの、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。
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